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急増する人食いバクテリアに注意!

劇症型溶血性レンサ球菌感染症(STSS)という疾患をご存知でしょうか。
ここ10年で患者さんの数は増え続け、2023年には941人の感染者が発生しています。 放置するとさまざまな症状があらわれ、最悪の場合、死に至ります。今回は、STSSの症状や感染経路についてご紹介します。
劇症型溶血性レンサ球菌感染症
(STSS)とは

劇症型溶血性レンサ球菌感染症(STSS)とは、突発的に発症し、急激に多臓器不全になる疾患です。別名「人食いバクテリア」と呼ばれ、極めて致死率が高い感染症といわれています。
STSSは、1987年に初めてアメリカで報告され、以後アジアやヨーロッパで多数感染者が報告されるようになりました。
日本では、1992年に感染者が報告され、それ以後は毎年100〜200人の患者さんが確認されています。このうち約30%が死亡しているため、極めて致死率が高い感染症であるといえます。
STSSは、子供から大人まで広範囲の年齢層で発症しますが、とくに30歳以上の大人に多いのが特徴です。
STSSの症状

STSSにかかると、重篤な基礎疾患がなくても突発的に発病する場合があります。
初期症状としては、四肢の疼痛・膨張・血圧低下・発熱などが起こります。
発病後は急激に症状が悪化する場合があり、10時間以内に軟部組織が壊死(組織の一部が死に至る)したり、急性腎不全・成人型呼吸窮迫症候群・播種性血管内凝固症候群・多臓器不全などが起こったりします。結果、場合によっては死に至るケースもあるでしょう。
STSSの感染経路

STSSのおもな感染経路は、飛沫感染と接触感染です。口・鼻・粘膜・手や足などの傷口からレンサ球菌が侵入することで感染します。
飛沫感染では、感染者の飛沫(唾・咳・くしゃみ)と一緒にウイルスが放出され、非感染者が口や鼻から吸い込むことで感染します。
接触感染では、感染者が咳やくしゃみを手で押さえたあとその手で周りのものに触れると、ウイルスが付着するのが特徴です。そこに他の方が触ると、ウイルスが手に付着し、知らない間に鼻や口を触って粘膜から感染する流れになるでしょう。
STSSに感染した
3つのケース
STSSに感染した3人の患者さんを例に、発症原因や症状を解説します。
①足白癬(あしはくせん)による感染

レンサ球菌は、いわゆる足白癬と呼ばれる水虫から感染するケースもあります。手足から侵入し、時間の経過とともに顔にも広がる場合があります。また、水虫の他にもひび・あかぎれ・深爪・ささくれなどが感染経路になるケースがあるでしょう。
②褥瘡(じょくそう)による感染

褥瘡(同じ姿勢を続けた際に皮膚が床に接して圧迫されることで生じるもの)によってレンサ球菌が侵入するケースがあります。とくに糖尿病などにかかっていると手足の痛みに気づきにくく、傷や腫れを見落としてSTSSに罹患する可能性があるため、注意が必要です。
③怪我による感染

STSSは、足の打撲によって生じた傷から感染するケースがあります。
放置すると壊死が進み、足を切断しなければならない場合もあります。また、切断を免れたとしても足の皮を剥いで皮膚移植を繰り返す必要があるケースもあります。怪我をして足が腫れた場合は放置することなく、適切な治療を受けてください。
迷わず救急車を呼ぼう

STSSは、時間の経過とともに症状がどんどん悪化していきます。足の腫れや痛み、高熱などの症状がある場合は迷わず救急車を呼び、医療機関を受診しましょう。
STSSは、命に関わる重大な疾患です。決して軽んじることなく、該当する症状がある場合は、速やかに適切な治療を受けてください。

>>次回、けんくら Vol.071は 8月23日(金)深夜24時更新!
次回は、「大流行の人食いバクテリア!予防するには」をお送りします。


股関節やおしりが硬くなると、可動域が狭くなって歩行にも影響が出てきて、怪我をしやすくなります。
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怪我防止!
股関節とおしりの
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動きを止めず、上体を元に戻す。
①〜②を30秒間繰り返し、反対側の足も同様に行う。

体に痛みを感じたら、すぐにやめましょう。痛みが続く場合は、医療機関を受診してください。


