


ただの夏バテじゃない
夏季うつに注意!

暑い日が続くと、食欲不振になったり、メンタル面に悪影響が及んだりする場合があります。
このようなケースの場合、実はただの夏バテではなく、「夏季うつ」によって症状が発症している可能性があります。夏季うつを放置すると、日常生活に支障をきたし、仕事やプライベートが成立しなくなる場合もあるでしょう。今回は、夏季うつの症状や原因、対処法についてご紹介します。
夏季うつの正体は?

夏季うつとは、夏に発症する季節性のうつ病です。季節性感情障害(SAD)の夏型と言われています。
一般的な季節性感情障害は冬に発症するため、「冬季うつ病」と呼ばれています。秋から冬にかけて発症し、春から夏頃に症状が治まるサイクルです。
一方で、夏季うつ病は春から初夏にかけて発症し、秋・冬頃に症状が治まるサイクルを繰り返すうつ病です。
夏バテと夏季うつの違い

夏バテと夏季うつは、似て非なるものです。それぞれに共通する症状としては、不眠や食欲不振などが挙げられます。
一方で、大きく異なる点は、夏季うつの場合、気分の落ち込みや不安感などの精神的な症状が起こる点です。たとえば以下のような症状が起こります。
● 1日中気分が落ち込む
● 不安や絶望感に駆られる
● 集中力や思考力が低下する
● 自殺や死を考えるようになる
● 以前楽しみを見出していた活動に興味がなくなる
夏季うつの原因

これまでおこなわれてきた季節性感情障害の研究は、冬季うつに関するものがほとんどであり、夏季うつの原因ははっきりとわかっていません。一方で、メラトニン(眠気のホルモン)濃度の低下や高日射量・高温多湿・花粉など、夏ならではの環境が原因と考えられています。
夏は、日照時間が延長するため、活動時間が増えます。そのため、就寝時間が遅くなり、睡眠不足になるケースがあるでしょう。
また、夏休みやお盆休みなどの長期休暇で旅行に出かける機会が増え、普段と異なる生活を送るケースもあります。
夏は海水浴やプールなどで薄着になる機会が増えます。そんななか、自身のボディスタイルを否定的に捉え、夏ならではのイベントを楽しめず、大きなストレスを抱える人もいるでしょう。
このように夏季うつの原因は、夏特有の環境やイベントなどが関係しているとされています。
夏季うつの治療法
夏季うつの治療法は主に3つです。
夏季うつの症状に該当する人は、医療機関を受診し、適切な治療を受けましょう。
①薬物療法

季節性感情障害の治療のためには、抗うつ薬の服用が有効です。薬には、疲労感や眠気などの副作用が少ないSSRIといった種類のものが使用されます。
②認知行動療法

認知行動療法とは、自分の行動や考え方の偏りをなくし、社会性を身につけていくための訓練方法です。個人的に実施するケースもあれば、グループで実践するパターンもあります。症状を改善するために、医師とともに取り組んでいくのが一般的です。
③光療法

光療法とは、ライトボックス(人工光)を利用し、日照不足を補う方法です。2,500〜10,000ルクスの光を1〜2時間程度浴び続ける必要があります。照射される光からは、紫外線が出ないため、目や肌に影響はありません。
高い照度を当てることで、抗うつ効果が期待できます。光療法を始めた多くの人の場合は、最初の1週間で効果を実感するケースが多いとされています。途中で治療を止めると、夏季うつが再発する可能性があるため、連日おこなうことが大切です。
光療法の副作用として吐き気や頭痛、目のかすみなどが起こる場合がありますが、ライトボックスとの距離を調整することで副作用は和らぎます。
ライトボックス以外には、光目覚まし時計や卓上ライトスタンドなどを利用し、治療するケースもあります。夏季うつでお悩みの方は、担当の医師の指示に従い、適切な治療を受けましょう。

>>次回、けんくら Vol.069は 8月9日(金)深夜24時更新!
次回は、「誰でもできる!夏季うつ予防」をお送りします。


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体に痛みを感じたら、すぐにやめましょう。痛みが続く場合は、医療機関を受診してください。


