けんくらVol.083 RSウイルスの治療法!

今回は、Vol.082の続き
RSウイルス<治療・予防編>です!

前回のはなし(Vol.082)のおさらい

 前回はRSウイルスの症状や感染の原因、検査方法について解説しました。
今回のお話は…

RSウイルス
かかったときの治療法 

 これから冬にかけて、RSウイルスが流行するかもしれません。そのため、感染する前にウイルスに対する適切な治療法を知っておくことが重要です。
 RSウイルス感染症を治療するための特効薬はないものの、不安になる必要はありません。なぜなら、対症療法(病気の症状を和らげる手段)として呼吸管理や酸素投与、点滴などによって症状を和らげることが可能だからです。
 RSウイルスの検査を実施して陽性判定が出たら、医療機関で対症療法を受け、発熱や咳などの症状を抑えましょう。
 陰性判定の場合であっても、実際はRSウイルスに感染しているにもかかわらず、検査時期や検体の採取方法によって陰性と出る場合があります。担当の医師の指示に従い、必要に応じて再検査を受け、感染の有無を確認しましょう。

子どものRSウイルス
重症化を防ぐにはどうする? 

 RSウイルスは、子どもの重症化リスクが比較的高い傾向にあります。
 RSウイルスは、薬によって根本的な治療ができません。しかし、RSウイルスが流行する前に薬を予防的に投与することで、子どもの重症化を防ぎやすくなります。
 RSウイルスの重症化を防ぐ方法として有効なのが、パリビズマブと呼ばれる注射薬です。RSウイルスが流行し始めた段階でパリビズマブを投与し、その後も1ヶ月ごとに筋肉注射することで下気道(細気管支・肺胞・気管・気管支から構成される)における重篤な症状を抑えられます。
 以下の子どもがRSウイルスに感染すると重症化するリスクがあるため、薬の投与を検討し、症状の悪化を防ぎましょう。

過去6ヶ月以内に気管支肺異形成症の治療を受けた24ヶ月齢以下の新生児・乳児・幼児

● 24ヶ月齢以下の血行動態に異常のある生まれつき心疾患をもつ新生児・乳児・幼児

● 24ヶ月齢以下の免疫不全をともなう新生児・乳児・幼児

● 24ヶ月齢以下のダウン症候群(発達の遅れや消化器系の疾患などの合併症がみられる)の新生児・乳児・幼児

● 在胎期間28週以下の早産かつ12ヶ月齢以下の新生児・乳児

● 在胎期間29~35週の早産かつ6ヶ月齢以下の新生児・乳児

RSウイルス予防する方法 

 RSウイルスを予防するためには、感染の原因を理解し、対策する必要があります。とくに重要なのは、飛沫感染と接触感染を防ぐことです。そのため、子どもや周囲の人がマスクを着用したり、手洗いやアルコールによって手指消毒することが必要不可欠です。また、RSウイルスに感染する機会を減らすために、人混みを避けることも効果が期待できます。
 自宅では、子どもが普段触れるおもちゃやドアノブ、手すりなどを塩素系の消毒剤やアルコールで消毒しましょう。

RSウイルスに感染した子どもを
看病するポイント 

 もし、家庭内でRSウイルスに感染した子どもがいる場合は、マスクを着用して飛沫感染を防ぐことも重要です。また、1日でも早く子どもの症状を和らげるために、こまめに水分補給をさせ、栄養バランスのとれた食事を提供しましょう。
 咳でなかなか眠れないことがあるため、部屋が乾燥しないよう、加湿器を活用して適切な湿度を保つことも大切です。目安として、40〜60%をキープするようにしてください。
 万が一、呼吸困難や喘鳴(ぜいめい:ゼーゼー・ヒューヒューという呼吸音が鳴る状態)などの症状が起こった場合は、速やかに医療機関を受診し、担当医の指示のもと適切な処置を受けましょう。

>>次回、けんくら Vol.084は 11月22日(金)深夜24時更新!
寒い季節は免疫力が大切!」をお送りします。

風邪によって喉が痛いときに痛みを緩和させるツボをご紹介します。


首の付け根の鎖骨と鎖骨の間にあるツボ。
喉に向けてまっすぐに押すと苦しいので、鎖骨の裏側を優しく押すつもりで行います。
3秒押して離すを繰り返しましょう。 (約1分間)

>>次回、けんくら Vol.084は 11月22日(金)深夜24時更新!
寒い季節は免疫力が大切!」をお送りします。

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