

今回は、Vol.125の続き
9月は備える月の後編です

前回のはなし(Vol.125)のおさらい
前編では、防災の日に合わせて、食べながら備える「ローリングストック」を紹介し、水は1人1日3ℓを目安に、主食・熱源・衛生を家族分で整えるコツをお伝えしました。今回のお話は…

9月9日は救急の日!

もし、目の前で体調を崩した人がいたら。救急車が到着するまでのわずかな時間に、そばにいる人の行動が大きな力になります。まずは安全を確保し、119番通報、必要なら胸骨圧迫とAEDを行いましょう。
2025年の「救急医療週間」は9月7日(日)から13日(土)。この期間は各地で講習や広報が行われます。
今週は家族でAEDの設置場所(最寄り駅や大型店、公共施設)、自宅住所の伝え方、スマホの位置情報の出し方を確認しておきましょう。
熱中症かなと思ったら

残暑の厳しい時期は、救急搬送の理由として熱中症が上位にあがります。
めまい、立ちくらみ、吐き気、筋肉のけいれん、返事がはっきりしない、まっすぐ歩けない…といったサインが出たら、まず涼しい場所へ移動し、衣服をゆるめて風を当てます。首すじ、わきの下、足の付け根(鼠径部)など太い血管のあるところを重点的に冷やすこと、水分と電解質を少しずつ補給することが基本です。
自力で飲めない、意識がもうろう、けいれん、嘔吐などの異常があれば、ためらわず119番へ連絡してください。
WBGTを「その日の判断材料」に

予定の判断には「暑さ指数(WBGT)」が便利です。気温だけでなく湿度や日射の影響も加味した危険度の目安で、屋内でも高い数値になることがあります。外出や運動の前にチェックする習慣をつけ、危険ゾーンの時間帯は避けましょう。
残暑に多い「落とし穴」

☀️湿度が高い日
気温がそれほど高くなくても、湿度が高いと放熱しにくく体に熱がこもりやすいです。風が弱い日や雨上がりは要注意。WBGT28以上は厳重警戒、31以上は原則中止を目安に。
☀️夏バテの持ち越し
食欲低下や寝不足で水分・塩分・たんぱく質が不足しがち。朝から軽い脱水になっていることも。前日の飲酒、下痢、発熱はリスクを上げます。
☀️熱帯夜と室内
夜間に体が十分に冷えないと、翌朝の活動で熱中症が起こりやすい状態に。除湿が弱い室内はWBGTが高止まりします。
☀️急な暑さのぶり返し
台風一過やフェーン現象などで急に蒸し暑くなる日は、体の順化が追いつきません。
☀️年齢・持病・服薬
高齢者は暑さの自覚が弱く、エアコンを我慢しがち。利尿薬、抗コリン薬、向精神薬などは脱水を助長する場合があります(心腎疾患のある方は塩分・カリウムの摂取に注意し、主治医の指示を優先)。
熱中症を予防する
「行動のコツ」

☀️屋外
外に出るときは、できるだけ日陰を歩きましょう。日傘や帽子を使い、風通しのよい服を選ぶと安心です。
さらに、保冷剤をタオルに包んで携帯しておくと便利です。首やわきの下、足のつけ根などに当てれば、体を効率よく冷やすことができます。
☀️屋内
冷房は温度だけでなく除湿も意識しましょう。扇風機で風を循環させ、湿度60%未満を目安にしてください。熱帯夜は朝まで弱め運転も選択肢に入れましょう。
☀️予定を変更する
WBGTが高い時間帯は短縮・延期を。28以上は無理をしない、31以上は原則中止を合言葉に。
☀️飲み方
のどが渇く前にこまめに水分を摂りましょう。目安はコップ1杯(約200mL)を数回。
大量に汗をかく日はスポーツドリンクや経口補水液を場面に応じて摂りましょう。普段は水や麦茶+食事からの塩分が基本です。糖分の多い飲料の飲み過ぎは控えめに。就寝前の飲酒・濃いカフェインは脱水を招くため控えましょう。
☀️119番の目安
体を冷やしても良くならない、呼びかけに反応しない、フラフラ歩く、けいれんがある、嘔吐が続く。ひとつでも当てはまれば「119番」へ連絡しましょう。判断に迷うときは「#7119」へ相談をしてください。
残暑の熱中症対策をして、秋を元気に迎えましょう。
残暑の暑さに負けない体に!
別名「アミノ酸の宝庫」と呼ばれるマムシ。必須アミノ酸9種をはじめ、19種類のアミノ酸を含んでいます。毎日の食事に取り入れて、残暑の暑さに負けない体づくりをしましょう。

>>次回、けんくら Vol.127は 9月5日(金)深夜24時更新!
「心臓にやさしい暮らし(前編)食塩を上手に減らす」
をお送りします。

気温差や台風シーズンで起こりやすい胸のムカつき・胸のつかえ・不安感。
そんな時に試したいのが、手首内側のツボ「内関」。自律神経のバランスを整え、胸のムカつき対策や不安感のリセットに役立つとされます。サッと押せるのも続けやすいポイントです。

手首の内側のシワ中央から肘方向へ指3本分上、2本の腱(腕橈骨筋と長掌筋)の間にあります。
反対の手の親指を当て、息を吐きながらゆっくり5秒押して離しましょう。
(左右各5回を目安)


