けんくらVol.136 免疫と腸の健康 冬に負けない体づくり

腸は「最大の免疫臓器」

 驚くことに、体内で働く免疫細胞のうちおよそ70%が、腸管(小腸が50%・大腸が20%)に集まっているとされています。
 腸は食べものが通る入り口であると同時に、細菌やウイルスなどの異物と最初に向き合う場所。そのため、腸管には粘膜免疫と呼ばれる仕組みが備わっており、異物を排除しながらも有益な菌と共存するバランスを保つ役割を持っています。

 腸の免疫機構は、マクロファージ、樹状細胞、T細胞、B細胞、といった多様な免疫細胞が連携して「防御」「寛容」の調整を行っています。

 腸の中では、たくさんの免疫細胞が力を合わせて体を守っています。それぞれに「得意な仕事」があり、チームのように連携しています。

🟠マクロファージ
 体の中をパトロールして、侵入してきたウイルスや細菌、いらなくなった細胞などを「掃除」してくれる細胞です。異物を見つけたときは、食べて分解し、その情報をほかの免疫細胞に伝えます。
🟠樹状細胞(じゅじょうさいぼう)
 マクロファージから受け取った情報を整理し、「これは敵ですよ」とT細胞に伝える「伝令役」です。腸の中で異物をキャッチし、免疫反応を始めるきっかけを作ります。
🟠T細胞
 免疫の「司令塔」のような存在です。樹状細胞から情報を受け取ると、「戦うべき敵」かどうかを判断します。
 ヘルパーT細胞は仲間に指示を出し、キラーT細胞は感染した細胞を直接攻撃してくれます。
🟠B細胞
 T細胞の指示を受けて、ウイルスや細菌をやっつける「抗体」を作る細胞です。
 とくに腸では、IgA(アイジーエー)という抗体を作り、腸の表面で病原体が体内に入るのをブロックします。

腸内細菌と代謝物が
免疫に働きかける

 腸内には無数の細菌が存在し、それらが代謝することで短鎖脂肪酸などの物質を生み出します。これらの代謝物は、免疫細胞に直接働きかける「仲介役」となります。
 たとえば、乳酸菌などが産生する乳酸やピルビン酸が、腸のマクロファージ表面の受容体に作用して、樹状突起の伸長を促すという研究も報告されています。これにより、免疫細胞が活性化するとの見方があります。  
 また、腸内細菌叢の乱れは、過剰な免疫反応や慢性炎症リスクを高めるという報告もあります。

腸内環境を整える意味と
生活習慣

 「腸を整える」ことは、ただ胃腸を快適に保つだけでなく、体の防御力を高めることと直結します。では、日常でできる腸活の工夫をご紹介します。

🧡発酵食品を取り入れる

 ヨーグルト、味噌、納豆、キムチなど、善玉菌を増やす食品を選びましょう。

🧡水溶性食物繊維・難消化性オリゴ糖

 腸内細菌のエサとなり、代謝物質を通じて免疫細胞をサポートする働きがあります。

🧡規則正しい食事と適度な脂質

 過度な脂や糖の摂取は腸内細菌バランスを崩す可能性があります。

🧡ストレス・睡眠の質を整える

 ストレスが続くと腸のバリア機能が乱れ、免疫機能にも影響を及ぼすことがあります。

🧡適度な運動

 運動は腸の蠕動(ぜんどう)を促し、腸管内の滞留を減らす効果も期待できます。 

免疫と腸のつながりを
理解して選ぶ習慣

 腸管免疫の観点から見ると、栄養や習慣を選ぶ意識が変わってきます。
 冷たい飲み物や過度な加工食品、過度なストレスは腸を冷やしたりバリアを乱したりするため、控えめにしたいところです。
 反対に、温かい飲み物や発酵食品、ゆるやかな運動などは、腸を温めながら守る習慣になります。

 腸は単なる「消化器官」ではなく、からだの免疫システムの中枢とも言える存在です。腸内細菌が生み出す代謝物が免疫細胞に働きかけ、体を守る力を引き出します。

冬の健康に、マムシのチカラを!
バイパーカクテル

 バイパーカクテルは、既存商品の約5倍のマムシエキスを配合した、贅沢な健康ドリンクです。
 フルーティで飲みやすく、気分に合わせて選べる ガラナ・シークワーサー・ラムネ・マスカット の4種類。
 毎日のリフレッシュタイムやお風呂上がりに、自然の恵みをぎゅっと詰め込んだ一本をどうぞ。体の内側から元気を意識する冬の習慣にぴったりです。

>>次回、けんくら Vol.137は 11月28日(金)深夜24時更新!
腸を整えて、冬の不調を防ぐ 食事と生活で免疫力を育てよう」
をお送りします。


 ひざのお皿の下、指4本分ほど下のすね外側にあるツボです。昔から「万病に効くツボ」と言われ、胃腸の調子を整えたり、足のだるさをやわらげたりするのに用いられてきました。
 消化を助け、腸の動きを整えるサポートになるため、便秘や下腹のハリが気になるときにもおすすめです。

 足と反対の親指で垂直にやさしく押し、5秒キープしてゆるめるを5回。
 お風呂上がりや寝る前に行うと、リラックスしながら腸のめぐりを整えられます。

>>次回、けんくら Vol.137は 11月28日(金)深夜24時更新!
腸を整えて、冬の不調を防ぐ 食事と生活で免疫力を育てよう」
をお送りします。

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