

今回は、Vol.116の続き
最新!熱中症対策の続編です

前回のはなし(Vol.116)のおさらい
前編では、水分補給とエアコンの効果的な使い方を中心に、室内での熱中症対策を解説しました。
後編となる今回は、外出時や屋外活動時における具体的な熱中症対策のポイントと、便利な対策グッズについて紹介します。

屋外活動時における
熱中症対策の重要性

屋外活動中は室内よりも熱中症のリスクが高まります。とくに日差しの強い夏場は、直射日光に長時間さらされることで体温が急激に上昇しやすくなります。
環境省の『熱中症環境保健マニュアル』によれば、屋外活動中の熱中症リスクは室内活動に比べて格段に高く、対策を怠ると重篤な症状を引き起こす危険性があります。
屋外活動時の具体的な注意点

1.日陰を積極的に利用する
屋外にいる場合、直射日光を避け、できるだけ日陰を選んで活動しましょう。休憩時も日陰で休むことで、体温の急上昇を防げます。
2.適切な服装を選ぶ
通気性の良い服装、特に速乾性素材や通気性の良い綿素材を着用することで、汗を効果的に蒸発させ、体温調節がスムーズに行えます。色も白や淡い色を選ぶことで、太陽光の吸収を抑えられます。
3.帽子や日傘を使用する
頭部は直射日光にとくに敏感です。つばの広い帽子やUVカット効果のある日傘を使い、直射日光を避けましょう。頭部が熱を持つと体全体の体温調節が困難になります。
4.休憩と水分補給を意識的に取る
屋外活動時は、少なくとも1時間に1回の頻度で休憩をとり、水分補給を行いましょう。とくに運動や作業を伴う場合は、さらに頻繁に休息と水分補給が必要です。
最新熱中症対策グッズの活用法
熱中症対策グッズを上手に活用することで、外出時や屋外活動時のリスクを大幅に軽減できます。以下に代表的なグッズを紹介します。
1.ネッククーラー

首周りには動脈が通っているため、冷却効果が高く即効性があります。保冷剤を入れるタイプや、水に濡らして冷感効果を得るタイプなど、さまざまな商品が販売されています。
2.クーリングタオル

水で濡らして絞るだけで冷たくなるタオルで、首や頭部に巻くことで効果的に体温を下げられます。軽量で持ち運びにも便利です。
3. 携帯用ミストスプレー

細かなミストを顔や腕などに吹きかけることで、体表面からの水分蒸発を促進し、効果的に涼を取ることができます。
4. 塩分タブレット

水分と同時に塩分補給が簡単に行えるタブレットです。外出時やスポーツ中に手軽に摂取できるため、熱中症対策として非常に便利です。
5. 携帯扇風機

近年非常に人気がある携帯扇風機は、小型で持ち運びが簡単で、適度な気温の屋外では手軽に涼しさを感じることができます。首にかけるタイプや、卓上にも置けるタイプなどさまざまな種類があって用途や好みに応じて選べます。
ただし、気温が体温(35℃前後)を超えるような猛暑の環境では、熱風を直接浴びることになり、かえって熱中症のリスクが高まることがあるため注意が必要です。気温や湿度が非常に高い時は、冷房の効いた室内への移動や、身体を冷却できる他の方法と併用することをおすすめします。
暑熱順化(暑さに体を慣れさせる)の新常識

近年、注目されている熱中症予防法の一つに「暑熱順化」があります。暑熱順化とは、少しずつ暑い環境に体を慣れさせることで、熱中症への抵抗力を高めるという方法です。
暑熱順化を行うと、発汗が早まり、汗の量も増加します。これにより体温を効率的に下げることが可能になります。
実際、環境省やスポーツ医学の分野でも暑熱順化は熱中症予防に効果的と認められており、スポーツ選手や消防士など、屋外で長時間活動する職業の方々に推奨されています。
暑熱順化を安全に行うためには、初めは短時間から徐々に暑さに慣れるようなスケジュールを設定しましょう。例えば、毎日30分程度の軽い運動や散歩を暑さが厳しくない時間帯に行い、徐々に時間を延ばしていく方法があります。また、十分な水分補給を行い、無理をせずに体調を確認しながら進めることが重要です。
暑熱順化には通常、1週間から2週間程度かかるため、本格的な暑さが始まる前から計画的に取り組むと良いと言われています。7月前半は、本格的な暑さに間に合うギリギリの適切なタイミングと言えます。
ただし、今夏は気温や湿度が非常に高い日が続いています。このような状況では無理に屋外活動をするとかえって危険です。暑熱順化を行う場合は、早朝や夕方など比較的涼しい時間帯を選び、こまめな休憩や十分な水分補給など、安全対策を万全に行った上で取り組みましょう。決して無理せず、体調を最優先にしてください。
こうした取り組みにより、体が暑さに対してより効果的に対応できるようになり、熱中症のリスクを大幅に軽減できます。最新の熱中症対策を実践し、夏の猛暑を安全に乗り切りましょう。
>>次回、けんくら Vol.118は 7月18日(金)深夜24時更新!
「7月21日は『海の日』!注目のタラソテラピー」をお送りします。

熱中症予防におすすめ!
「肩甲骨ストレッチ」
1セット:前後各10秒間ずつ。
暑さを感じたときや、リフレッシュしたい時に行う。
暑い夏の日が続くと、身体に熱がこもりやすくなったり、血流が滞ってしまったりすることはありませんか?
そんな時におすすめなのが、簡単にできる『肩甲骨ストレッチ』です。
肩や背中の筋肉をじんわりほぐして、血液の巡りを良くし、熱を逃がすのを助けます。
気持ちよく体を伸ばすことで、リフレッシュ効果も抜群です。
①まっすぐ立つ or 座ったままでもOK!
背筋を伸ばし、リラックスした状態で両腕を前に伸ばし、手のひらを組んで背中を丸めるようにゆっくり前に伸ばす。(10秒キープ)

②ゆっくり腕をほどき、今度は背中側で手を組んで胸を開きます。
胸がじんわり伸びるのを感じる。(10秒間キープ)

③深呼吸しながら腕を下ろし、大きく息を吸ってリラックスします。

体に痛みを感じたら、すぐにやめましょう。痛みが続く場合は、医療機関を受診してください。

